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Back Stage :
〜旅の途上で出逢った事・想った事〜
当日のリハーサルが朝10時からと早い為、前日の15日に姫路へ移動となった。私はその移動日を利用して、かねてから考えていたホームページでの「音楽配信」について、友人のK氏にご指南を得るべく、京都を訪れた。 私は京都という伝統と文化の街が大好きだ。私の第二の故郷と言ってもいい。想いがつのり、'97年まで言ったり来たり、のべ10年間も住んでしまった。夏と冬の温度差の激しい街だが、そのせいか四季折々の大自然の色彩が、微妙に、そして大胆に変化する。 京都は'60年代の終わりから'70年代にかけて、フォークの聖地として、憧れの土地であった。「磔磔」「拾得」と蔵を利用した伝説のLIVE HOUSEに出演することが、当時のフォークシンガーの夢だった。私もお金ができると、せっせと京都に通い、関西フォークの闊達さを学んだのだった。
雨あがりの御池通りは、独特の蒸し暑さに満ちていた。祇園祭りの宵々山の日なので、浴衣姿の若者たちも見受けられる。 昼食の後、K氏のスタジオへ向かう。歌「LOVE SONG が生まれるように」とギター演奏「夜の静けさ」を一曲づつ録音して、音声ファイルに変換して、サーバへ落としてもらう。これで、ページを作れば、ホームページから、私の演奏が聴けるという訳だ。めでたし・めでたし。 終了後、最終の新幹線で、スロートレイン・メンバーの待つ姫路へ行く。 16日は朝から、快晴となった。久しぶりの野外コンサートなので、心が踊る。今日は高砂市青年会議所の40周年の記念イベントだ。会場の「市の池公園」は、強い陽射しの下、フリーマーケットや屋台が出て、たくさんの人で賑わっている。中央の特設ステージでは、すでに地元のアマチュアバンドのリハーサルが始まっていた。 と・とにかく、強い陽射し、炎天下、暑い・暑い!歩いているだけで、ジリジリと焼かれる感じがする。4時半から1時間半のステージなのだが、体力は持つのだろうか…。 エアコンの効いた控え室はひとつしか無く、プロ・アマ問わず、そこから全員出入りした。私は、けっこうそういう雰囲気が好きである。垣根を越えて話すことは、楽しい。 中に、アクロバットの「サブリミット」という男女ペアがいた。年齢は20歳代だろうか。私たちがリハーサルを終え、控え室に戻ると、ストレッチのウオーミングアップをしていた。その内に、すらっと逆立ちを始めた。その微動だにしない逆立ちに、控え室に居た全員が感動の声を挙げた。たぶん学生時代体操部だったのだろう。大道芸人となり、全国を旅している。私の仕事と共通する部分も多いのかもしれないが、体を鍛え続けなければ出来ない仕事だ。こんな過酷でストイックな生き方もあるのかと、心が震えた。大きな刺激となった。その男女ペアはご夫婦なのだろうか、とても仲が良く、笑顔のやさしいふたりだった。 暑い陽射しをあびてのLIVEは、楽しい。もちろん滝のように汗は流れ、飛び散る。 体力を心配していたが、何のその。お祭り好きの江戸っ子の血が騒ぐ。ステージの上から見えた、山の向こうへゆっくりと沈んで行く夕陽が綺麗だった。差し入れの生ビールが旨かったこと!脱水状態の体が生き返った。フ〜ッ…。 帰りの新幹線の車窓から、皆既月食が見えた。大宇宙の不思議なイリュージョン、一大マジック。太古の人々は腰を抜かすほどビックリしたことだろう。まんまるのお月さんが、刻々と欠けて行き、やがて漆黒の闇に消えた。私は、今日一日の楽しみを、ひとつひとつ思い出しながら、うつらうつらと夢の中へ…。お疲れさま。
[演奏曲目] 以上
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