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Back Stage :
〜旅の途上で出逢った事・想った事〜
今日は、「親子劇場」という全国的組織の鑑賞団体が主催である。子供を持つ、お母さんたちが中心になって運営されている組織だ。 大分の空港に降り立った時は、めまいがするほど暑かった。まるで40度に熱した空気で「ぬいぐるみ」を作り、被された感じだ。汗が吹き出て、体力を奪われる。ここ数日間の陽射しは、すさまじい! ツアー中の体力維持の為に必要なのは、やはり食べる事・寝ることだ。 私たちが楽屋でとる食事は、どうしても弁当が多くて、ツアーが何日も続いた時などは、飽きて食欲が無くなってしまうこともある。変化をつけるために、出前なんかも取る時があるが、それさえも続くと、ウンザリしてしまう。 その点、「親子劇場」の時はいつも、お母さんたちの手作りの料理が楽屋に並ぶ。おにぎり、お稲荷さん、漬け物、味噌汁、唐揚げ、煮物、焼き魚、おはぎ、ケーキ。 バイキング形式の食べ放題である。まるで学校時代のお弁当そのままの、手作りの家庭の味で、仕出し弁当に飽きた私たちの胃は、いっぺんに生き返るのだ。「そうそう、この味、僕たちが欲しかったのは、これ!」って感じだ。スタッフも交じって、その食欲ときたら、すさまじい!
今回のヒットは、「そーめん稲荷」と「高菜の漬け物」だ。何でも、「そーめん稲荷」は親子劇場のオリジナルらしい。甘く煮た揚げに包まれた具が「そーめん」なのだ。そーめんにも、少し甘い汁がかかっている。誰が考えたのか、この暑い季節にはぴったりのさわやかな食べ物だ。いくらでも、食べてしまいそう! 人間って単純なものだね。おいしいものを食べたあとは、幸せな気分になるし、体の奥底から元気が湧きあがって来る。だから、そんな時のステージが盛り上がらない訳が無い。お客さまの笑顔溢れる、とっても熱い(たしかに暑かったのだが…)コンサートだった。 心のこもった手作りのものは、人を元気にする力を持っている。それに引き替え、儲け主義の量販品の何と味気無いことか…。何でも、お手軽に安く手に入るものを、ありがたがる風潮も、人生そのものをつまらなくしているようにも思う。時間をかけて、ゆっくりと作りあげたものには、深い味わいがある。それを、自分で足を運び、ゆっくりと味わう余裕の無さが、今の世の中を、人間を、ちっぽけで本当につまらないものにして行っている。自分自身もそうならないように、これからは、ひとつひとつの出来事を、もっとゆっくり・じっくりと味わいながら、生きて行きたいと思う。 今回は一日だけの、せわしない旅だったが、次はもっとゆっくりと、大分を楽しみたいと思った。 [演奏曲目]
1. 祖父の島 以上
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