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Back Stage 〜旅の途上で出逢った事・想った事〜

2000年7月29日(土)河島英五&ザ・スロートレイン 「大阪府高槻市現代劇場」

 最近、「カリンバ」というアフリカの楽器にはまっている。実は、昨日大阪移動の途中、京都の民族楽器店に寄って、私にとって2台目(中)、3台目(ダブルサイズ)を購入してしまったのだ。

 前にも書いたが、「カリンバ」は大きさが3種類位あって、中位のは20B×15Bの木の箱の上に、廃品回収で集めてきたみたいな、長さが異なる鋼の細い板が12〜13本、鉄琴のように並べてある。それを、指(特に親指)ではじいて音を出す。ポ〜ン、ポ〜ンと、とっても心癒される美しい音色がする。原始的な楽器なので、調律に苦労するが、音域は2オクターブ位あるので、だいたいの曲は弾ける。半音は出ないが、調律しだいでは、いろいろな可能性がある楽器だ。奏法やら調律法などが、分からないので、今は夢中になって研究中である。そんな風に、未知なものに遭遇した時は、なぜかワクワクしてしまう。

 今日もまた、30度を越す猛暑だ。でも私は夏が大好きだから、暑さには負けない。体の奥から、暑さに対する抵抗力がムクムクと湧き上がる。大酒を飲んでも、元気・元気。丈夫に生んでくれた母に感謝!だ。

 良く人から聞かれるのは、「ザ・スロートレインのバンド練習はいつやるんですか?」ということだ。こんなにスタジオ練習をしないバンドも珍しい。年に2〜3度やれば多いくらいだ。だいたいは、ツアー中の本番前のリハーサル時間を利用して、新曲などのアレンジ・手直し等をする。これは、どのメンバーもこのバンドを10年近く、または10年以上もやっている訳で、あ・うんの呼吸で、色々なことが分かりあえるからだ。だって、プロだもんね…。

 この日も、英五から「訪ねてもいいかい」のアレンジの駄目出しがあった。その場面を再現してみよう。

 私たちの演奏を客席で聴いていた英五が、ステージ前まで降りて来て、メンバーひとりひとりに指示を出す。

 「谷くん。イントロ、もっと自信をもって、はっきり入って来てや!」

 「野間さんは、ロングトーンであまり動かないで。場面転換が大切やから、小節の頭ははっきりと!」

 英五は年上の私を「野間さん」と呼ぶ。私は普段は「英五くん」と呼ぶ。

 「ドラムはサビで、もっと変化をつけて!」などなど…指示が出る。

 譜面などは使わずに、イメージを大切にして創りあげてゆく。メンバー全員、指示されたことを的確に表現する。私は譜面は作らないが、几帳面な渡辺と植木は、きちんと譜面を作っているようだ。

 今日は福祉関係の団体が主催で、客席の半分は障害を持った方たちだ。障害を持った方たちは、喜びをストレートに表現してくれるので、演奏をしている私たちのほうが励まされることもしばしばだ。

 心と心は繋がっている。どんなに遠く離れていても、空間の純粋度が高ければ高いほど、気持ちは光速を越えて伝わる。

 心洗われるコンサートだった。

  [演奏曲目]

 1. 流れる雲
 2. 風は旅人
 3. 旅的途上
 4. おばあちゃんのひとりごと
 5. じじいになりたい
 6. 作業所の歌
 7. 時代おくれ
 8. 野風増
谷 和彦コーナー
(融合、SLOW SLOW TRAIN)
 9. 天を歩けそして歌え
10. 太陽の島
11. 晩秋
アンコール
12. 酒と泪と男と女
13. どんまいどんまい
14. 何かいいことないかな
15. 元気出してゆこう

以上

   

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