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Back Stage 〜旅の途上で出逢った事・想った事〜

2000年7月30日(日)河島英五&ザ・スロートレイン 「堺市大浜公園」

 私は、野外コンサートが大好きである。刻々と変わって行く空の色や、木々の緑を眺めながらの演奏は、気持がちいい。時折吹いて来る涼しい風に、こころが心地よく溶けて行く。それにも増して、野外という開放的な空間が、みんなを熱く燃え上がらせる。

 英五も野外が好きだ。普段のステージでも、そのことは良く口にするが、それが高じて、ホールも野外の雰囲気を出すために、英五自ら、ステージ用のとてつもない大きな絵を、紗(網目の布)に描いてしまった。

 中央に大きな木が、天を目指してスクッと立っている。回りには人々が集い、中には英五らしきギターを抱えた青年の姿も見える。

 また、野外コンサートの時の控え室が、様々でおもしろい。プレハブの小屋だったり、ただのテントだったりすることもある。公の施設の会議室だったりすることもあったが、今回は、な・なんと、だたっ広い板の間の「剣道場」であった。

 あんまり広い所に入れられると、人間というのはおかしなもので、自分の座る場所・居場所を決めるのに苦労する。ましてや、目標の無い、ただの広い板の間ではなおさらである。こういう時に、それぞれメンバーの性格が出る。背中を壁に接していないと落ちつかない奴。どうでも良くなって、中途半端に位置決めをする奴。ひとりぽつんと、自閉症ぎみに、みんなと離れて座り込む奴。なるべくドアの近くに居る奴、などなど様々である。

 ちなみに、私はと言うと、ど真ん中に、偉そうに堂々と位置取りをしたのだ。それもまた、普段から広い部屋に慣れていない、貧乏生活の反動なのであろう…。情け無い!

 夏の野外はとにかく暑い!楽器もイフェクターも、陽射しで熱く焼けている。上で目玉焼きでも出来そうな温度だ。セッティングの時など、そこかしこから火傷しそうな「あっちい!」という叫び声が聞こえる。私達の体もそうだが、各機材も熱さ・寒さに耐えられる、頑丈な物でないと役に立たない。

 公園などの野外コンサートの楽しみは、フリーマーケットがあったり、色々な食べ物の出店が並ぶことだ。出演者にも関わらず、メンバー全員、お構いなしで、出店を冷やかして歩く。目敏い奴は、早々に買い食いをしている。先日の姫路の野外では、メンバーの谷が、YAMAHAのフォークギターを1200円で買った。そういうのには、みんな本当に目が早い。行動力が鈍っているTじじいUの私は、いつも遅れを取ってしまう。これまた、情け無い!

 野外コンサートの時は、いつも盛り上がりすぎて、アンコール・アンコールの嵐で、終了時間が伸び伸びになり、主催者や会場の管理者たちを、冷や冷やさせているみたいだ。でも、演奏者もお客さまも、そんなことは関係無い!楽しい時間が長く続いて欲しいのは、あたりまえの感覚なのだ。でも、そこを過不足無く、上手くやるのが、プロの技術なのかもしれない。演奏する側も、聴く側も大満足のステージであることを、いつも望んで止まない。

 ふう…。汗をいっぱい流し、「お疲れさま!」の声を聞いた時の、充実した疲労感がたまらない。これだから、この仕事、辞められないんだな……。

  [演奏曲目]

谷 和彦コーナー
(サファイヤの笑顔)
 1. 風は旅人
 2. 旅的途上
 3. おばあちゃんのひとりごと
 4. 時代おくれ
 5. 野風増
 6. 天を歩けそして歌え
 7. 太陽の島
 8. 何かいいことないかな
アンコール
 9. 酒と泪と男と女
10. どんまいどんまい
11. 元気出してゆこう

以上

   

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