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2002年4月27日(土)YUZO & ZOVAN「大久保 HOT SHOT 」

 YUZO & ZOVANの次のCD用の写真撮影があった。新宿大久保の某ビルの屋上やJR中央線に沿った道でポーズを取るのは、まったく気恥ずかしい行為だ。どうも写真とか録音とか、ある一瞬を切り取ったものが残っていくことが嫌いだ。

 写真とか録音は、あまりにも断片的過ぎる。あまりにも、一方向からしか物事を見ていないように思えるし、表現としても、あまりにも他人のイマジネーションに頼り過ぎている。

 私の好きなものは、やっぱりLIVEなのだな。大切なのは、その場所に一緒に居て、同じ空気を吸い、同じ空気の臭いを嗅ぎ、同じ空気の動きを感じることなのだな。

 写真とか録音のテクノロジーは、文明の進歩がもたらしたものだが、そんなものが無い時代は、目の前で起こる映像や音を人間の五感を通して記憶に留めたのだ。それはとても刺激的で学習的であったに違いない。

 太古の人々は、そんな刺激的で学習的な出来事や人間に出逢いたくて、旅を続けたのだ。

 文明の進歩は確かに、人間に快適で楽な生活をもたらしたかもしれない。しかし同時に人間の一番大切な能力や本当の意味での刺激的・学習的な楽しみを奪い去った。 目の前で現実的に起こる出来事では無く、一方的に発信された映像や録音物の断片的なバーチャルな世界に満足させられている。

 その一例がテレビの旅番組だ。他人が行った旅を見て、自分が行ったような気分になっているだけだ。他人が食べたものを見て、食べた気分になってるだけだ。そんな番組を情報として見てる人はまだ良いが、ほとんどの人は現実として、旅に行く暇も無いし金も無い。

 旅は自分の足を動かしてするものだ。美味しい食べ物は、自分の舌で味わうものなのだ。今、目の前を刻々と過ぎつつある現実を味わうことこそ、最高な行為であると信じたい。

 私は写真や録音物が、まったく必要の無いものだと言っているのではない。自分自身の行為として、嫌いだと言っているだけだ。それなりに利便性は認めているし、全部は表現し得ないが、一部分を情報として紹介出来るものだとは思っている。

 今、YUZO & ZOVAN はレコーディングをしている。その完成したCDから、今度はどんなNormanが飛び出して来るのだろう。音として、どんなにカッコ良くても、それはあくまで過去の私でしか無い。私は今、ここに居る。ここで生きている。そんな私を感じてほしい。

 私はバンドを結成して、人々が待つ街へ旅をする。そして演奏する。これこそが、私の望んでいる刺激的・学習的な最高の幸福だと、言いたいだけなのだ・・・。  

[演奏曲目]

 1. ASIAN Haigh Way.
 2. High Way ぶっ飛ばせ!
 3. KAI
 4. 手に入れろ
 5. 冗談だぜ
 6. オ・サ・ラ・バ・ヨ
 7. LOVE SONG
 8. High Way 2
(アンコール)
 9. よく聞く話だ

以上

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