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ギター入門講座(Lesson 3.)

 ここでは音楽理論の学び方について、書いてみたいと思います。理論なんて言うと、初心者のほとんどの人はチンプン・カンプン。中には、理論の「りの字」を聞いただけで、具合が悪くなってしまう人も出る始末。でも、そんなに恐がらなくても大丈夫だよ。私だって最初は避けて通っていた位だから・・・。だけどね、理論を理解出来ないと、どうしても越えられない壁や山が、目の前に立ちはだかってしまうんだ。そうなったら、男でも女でも、根性決めてやるっきゃないじゃないか!

 そう思って、何度も挫折しながら理論書をひも解いてみた。表を書いてみたり、夢にまで出て来るくらいに、音楽の疑問について考え続けた。そしてある日、突然気がついたのだ。そうだ、理論が先に存在したのでは無く、音が先に存在していて、後から研究して理屈を付けたのが理論なのだ、と。

 そう思ったら、理論が恐くも難しくもなくなった。だって、人間の耳が聴いた音で、気持ち良かったり、カッコ良かったりする音はすべてOKということじゃん。自分の耳と感性が認める音は正しいということなのだ。

 恐くなくなったら、音の仕組みを、どんどん理解出来るようになった。例えばコード譜の読み方。アルファベットの大文字、「C」だったらド・ミ・ソの長調の和音を表す。「Cm」と隣に小文字のmが付いたら、短調のド・ミ♭・ソの和音を表す。ド・レ・ミ・ファ・ソ・ラ・シに番号をふると、1・2・3・4・5・6・(M)7となる。つまり「C」は1・3・5の和音。「Cm」は1・3♭・5ってな訳。

 7の前に(M)を付けた訳は、「CM7」と「C7」を区別するため。アルファベットの隣に来る数字は、例えば「CM7」だったら、ド・ミ・ソ(1・3・5)の上にシ(M7)を乗っけろ!という意味。「C7」はド・ミ・ソ(1・3・5)の上にシ♭(7)を乗せるということ。上に乗せる音のことを、テンションの音と言う。また、テンションの音が入ったコードを、テンションコードと言う。

 この時、7なのに「なぜ?」シ♭なんだと思うだろう。それには、ちゃんと理屈があるのだけれど、ここでは「そんなものか」と納得して覚えてしまうことが大切。

 音階にふる番号には、まだ上があってC(1)のオクターブ上は(8)、コード譜に普通に出てくる数字にはオクターブ上のラ(13)位まである。

 音を積み重ねて行く上での約束事がある。例えば「C9」、この時、ド・ミ・ソの上にレ(9)だけを重ねれば良いと思ってはいけない。表記されてはいないが、シ♭(7)の音も入っているのである。「C9」はド・ミ・ソ・シ♭・レ(1・3・5・7・9)の和音なのである。シ♭(7)を加えたくない場合は「Cadd9」という表記になる。これも覚えておいて欲しい。その他「sus」「aug」「dim」「°」とか、「+−」、「#♭」とか出てくるけど、各自勉強して下さい。

 次にコード進行についてだけど、みんなは「C-Am-Dm7-G7」の循環コード位は知っているよね。この循環コードのように、コード進行には、色々なパターンがある訳なのだけれど、大切なのは主要三和音(例:C・F・G7)の関係。「C」は「C7」と変化して「F」に行きたがる性質がある。「G7」は「C」に行きたがる性質がある。ここでも「なぜ?」と思わないで、覚えてしまうことが大切。

 ここで言っている「性質」とは、コードが持っている性質では無い。人間の感覚としての「性質」なんだな。そう来たら、こう行きたくなるっていう感じだよ。中には天の邪鬼もいるかもしれないけれど、人間としての普通の感覚って奴さ。

 Jazzなんかで、とっても難しそうなコード進行が出てくるけれど、基本的には、この人間的感覚の約束事で成り立っている。「C」から「F」へ行って、「G7」から「C」に戻る間に、人と同じ道を通ったのでは面白く無いので、いろんな変化を工夫する。どんなところにも、天の邪鬼は居るんだな。

 コード進行に変化を付ける時に重要なのは、Bassとメロディの動きだ。例えば「Dm7−G7−C」の時に、Bassの動きを下降する半音進行にしたい場合は「Dm-D♭7ーC(M7)」となる。この時、G7の代わりに、響きの似ているD♭7を使うのだが、このD♭7のことをG7の「代理コード」という。

 そんな風に、メロディやBassの動きに合わせて、和音やコード進行を楽曲のイメージに近づけていく訳だが、これはすべてアレンジという仕事なんだ。和音の感覚も、時代と共に、カッコ良さが変化して行っている。濁った不協和音さえも、都会的でカッコ良いとされる場合もある。理論うんぬんよりも、やっぱり人間の感覚こそが、正しいということなんだな。

 まだまだ、転調の話とかアドリブについてだとか、音楽理論の学び方について、書きたいことは山ほどあるけれど、今回はこのくらいしておく。

 最後に伝えておきたいことは、プレイヤーにとって大切なのはもちろん感覚なのだが、自分が弾いている音が、いったいどんな意味を持っているのかを意識的に確認することも必要かと思う。曲の雰囲気に合わせて、テンションの音をコントロール出来るようになることは、一流のミュージシャンになることへの第一歩なのだから。みなさんのご健闘をお祈りします。がんばろうね!

以上。

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